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軽めの仕上がり (はてな編)

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デジタル広告運用は現代の自動車絶望工場なのか

働き方 Marketing

 なんだかこのタイミングでそんな意地悪な記事を書かなくても、とは思いますが、釣られた私がそんな事を言ってもダメですね。

sirabee.com

要約する程の文書量でも無いですが、主旨はこんな感じ。

  • 一連の事案を受けて24日から22:00以降は消灯するようになりました。それを現地で遠巻きに確認しています。
  • ところが近隣にある関連子会社の不夜城っぷりは相変わらず。それじゃ働き方改革にならないし、下請けに押し付けるような展開は駄目だよね。
  • リアルタイム性が求められるデジタル広告が主流になりつつある以上、この構造的な問題にどう対処していくか。
  • すべての企業・部署・個人が意識を変えることが、求められているのではないだろうか。

という具合です。具体的な提言は無し。 

二つの選択肢を考えてみました

 この構造的な問題にどう対処したら良いのか、という点について私の中では何となく答えの方向性が見えています。でも、私が思いつくような事は、世間の賢い皆様は先刻ご承知なのだと思っているのですが、あまり見かけないので自分のブログだし書いておきます。

  1. 24時間体制にする
     デジタル広告運用はその性格上、24/7なのは避けられません。広告予算が続く限りは永遠のチューニングが必要な終局無限の世界です。これは世の中のECやオンラインでの会員獲得などに取り組まれている方なら同意頂けると思います。
     じゃあ、それをどうするかといったら3交代でも良いですし、時差を利用したオフショア活用でも良いのですが、とにかく24時間運用をサポートする体制を整える事です。
     ここがかつての自動車絶望工場 (鎌田慧さんの名作です)を彷彿とさせるのですが、現実的にこうでもしないと長時間労働や深夜残業という宿痾からは逃れられないと思います。 
     この方向性の難しいところは、そのような体制を作るにはグローバルなスケールが無いとなかなか難しいという点です。でもそういう時代なんだと思います。成功している企業って業種を問わずグローバルオペレーションを打ち立てていると思います。(ちゃんと調べてないので勘です。)

  2. 機械化する
     もう一つ選択肢として考えたのは機械化です。AIやML (Machine Learning) などの技術により広告運用の根幹であるチューニングに関わる人的労働の負荷を代替させる事を模索する方向です。
     加えて、ターゲットやユニークリーチで一定の規模なり質を誇れる媒体側が同種の仕組みを整えつつ、クライアントと直接運用を始めればクライアント側にもそれなりに負荷のかかるデジタル広告運用のワークロードは削減可能であると思います。
     こちらのアイデアは、実現するにはややハードルが高いです。なぜなら突き詰めていくと、広告代理店の少なくともデジタル広告運用に関する部分は付加価値が見えにくくなる事と、媒体側も直取引でしっかりROIを叩き出せる強い媒体はともかく、Ad Networkに在庫流して糊口をしのいでいるような媒体にとっては、媒体価値が丸裸になってしまう恐れがあるからです。広告主、媒体、広告代理店という三角形において、一部媒体と広告代理店にはインセンティブが働きにくい事になるかもしれません。それがハードルが高い、と考える理由です。
避けては通れないパラダイムシフトですね

  きっと今回の騒動で、戦々恐々としている中小代理店さんってたくさんあると思います。こういうイメージが定着すると (イメージじゃないんですけどね) 、働き手が減ってしまって自滅に向けたカウントダウンが加速するかもしれません。

 私はもっぱら広告主の側ですので、「無茶なオーダーを一度もした事が無いか?」と問われれば「そんな事は無いと思います。」と答えざるを得ない立場です。
 が、代理店さんとクライアントが足並みそろえて「何とかして達成しよう」というスクラムが組めている限りは、しんどい局面も乗り越えられるという経験も有しているので、代理店さんにも上手くパラダイムシフトしてもらいたいな、と思っています。
 誤解の無いように書いておきますが、長時間労働や深夜残業を礼賛する気は全くないです。デジタル広告に取り組む代理店関係者のみなさんが、ビジネスとして健全にその発展を広告主、媒体とともに取り組めるようになるのが良い事なのだと芯から思っています。ただその為には、色々と変えていかないとね。というだけの話です。

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 「働き方改革」に関しては先日、長々と駄文を書いてしまったので、本日は短く仕上げてみました。

日本人はなぜ「働き方を改革」しないといけないのか? - 軽めの仕上がり (はてな編)

takao-chitose.hatenablog.com