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軽めの仕上がり (はてな編)

Curiosity is the most powerful thing you own.

シン・ゴジラを観に行きたくなるまで一晩考えてみた

時事考

 趣味と呼ぶには浅いけれども映画は好きです。消費行動としてはレンタルよりDVD / Blu-rayを購入したくなる性格でしたが、ここ数年はGoogleキャストを使って手軽に楽しむことも出来るようになってきたので、Consumption の時代に適応し始めたと実感しています。

 ただ、所有欲は強い方なので、レンタルやGoogleキャストで観られない作品などは買ってしまいます。最近だと「アラビアのロレンス」と「西遊記 I 」です。「アラビアのロレンス」は池内恵さんの「サイクス・ピコ協定 100年の呪縛」を読んでいたら無性に観たくなり即ポチ。西遊記の方はTogetter で「堺・岸辺・西田・夏目のキャスティング最強」というのを目にして 、夏目雅子の透明感ある美しさを再確認してたらポチるという、流されやすい消費者の典型です。

 それぞれのマーケティング担当者だったら、そんなカスタマージャーニー思いつかないわ、というぐらいの偶発的な購入です。 

さて、シン・ゴジラがえらい評判です

 そんな釣られやすい私ですが、シン・ゴジラには全く興味がわきません。ネットを眺めている限りでは、主に40-50代のクラスタで盛り上がっているようにも見えますが、それは45歳という私の年齢なりの問題であり、全世代的に盛り上がっているのかについては面倒くさいので調べていません。

 なので、マクロ的な数字で判断する事にします。

■歴代ゴジラの興行成績

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上記データはWikiをもとに筆者作成。1999年までのデータは「配給収入」それ以降は「興行収入」。

シン・ゴジラについては、2016年8月29日の「ねとらぼ」記事より。

 8月29日時点の興行収入をもとに過去全28作と比べると、確かに大きく上回っていると言えます。ただし1999年までは配給収入なので単純比較できず。一般に興業収入の50%程度が配給収入の平均と言われている*1 ので、50%で1999年以前の作品の成績を推定したものも参考までにグラフにしてみた。上がWikiで確認できる成績で、下が補正を試みたもの。

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 こうしてみると、29作目となる今回のシン・ゴジラの興行成績の高さはやはり顕著である事が確認できる。動員数もミレニアム各作品(23-28)を上回るのは確実なので、ヒット作と考えるのが妥当。今年の夏はポケモンも来たし、そっち系が当たりなのかね。

 もう一つ着目して良さそうなのは、ほぼ毎年のように創られていた平成ゴジラ (16~22) が17作目 ( ゴジラ vs ビオランテ ) でやや振るわなかったものの、総じて堅調な成績を維持し続けている点もコンテンツとしてのゴジラの強さを感じさせます。

 観客動員数という点では、娯楽の種類、情報量、消費者の嗜好も少ない昭和の頃の吸引力には勝てないのは何となくうなずける部分。ただし、前作から7年のブランクで公開された3作目以降の綺麗な動員数の低下は、流行りものが廃れていく悲しい記録にも見えます。

今までにゴジラを観たことは?

 無い。。。

どうやらこんなに数多く作られているのに何故か?

ふと考えると、寅さんも見た事無い。ドラえもんも映画館で見た事は無い。 

スターウォーズもしかり。小学生の頃に一度観に行ったけど、どちらかというと同時上映のピンクパンサーが本命だった。映画館はおろかテレビとかでも見た事無い。スタートレックは観るのに。

なんでだろう。流行りものは一度食べてみる事を良しとしているけれど、未体験というのは相当なひねくれ者なのか。

 政治劇かつミリタリーが含まれているとなるとこの方の右に出る人はいない気がしますが、期待通りに語られています。

シン・ゴジラなど: 石破茂(いしばしげる)ブログ 

 さらに、敵方の元官房長官も一家言あるようで。

枝野氏だからこそ語れるシン・ゴジラのリアル:日経ビジネスオンライン

  映画の中で(恐らく)揶揄されている側の人まで取り込んでいるというのはなかなか大した作品なんだろうな、と。

 映画評論とか一般の方のブログとかななめ読みする限りでは、

  • 懐かしい → 予定調和を満喫する
  • 監督に対する注目 → エヴァの人が古典的怪獣映画をどう仕立てるの? 
  • 特撮やリアルポリティクスとしての出来 → 現代社会の写し絵として。

 といったあたりが多かった気がする。

 ゴジラってそんなに昔から政治的メッセージって入ってましたっけ?

 ゴジラの出自そのものは人間の業の深さを表していたとは思うのですが、なんか過剰に意味をくみ取り過ぎな気もします。 

考えてもわからない時は

 ふー。これ以上は想像している時間も無駄なので、週末、観に行く事にした。

証拠ね↓

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 感想は別途書く予定。

 その場合の論点はこんな感じ。

  • 大人向けに仕立てているのか? 
    これはマーケテイング文脈です。誰が金払ってくれるか、という意味で。
  • Resurgenceという英語のサブタイトル
    「再来・再生」とか「復活」という含みだと思うので、何かしら過去から引き継いでいるはず。それは破壊?
  • 「怪獣」というギミックの役割り
    子供たちに「世の中の何か」を伝える媒介としての怪獣は今回は意図していないのか。そこは妖怪さんに任せるのか? 
  • 「現実(ニッポン) vs 虚構(ゴジラ)」というコピー
    もしかすると「現実 (ゴジラ) vs 虚構 (ニッポン)」なんじゃないのか、という点。

 この辺りの視点を意識して今晩、観てきます。

 

*1:例えばこれ