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軽めの仕上がり (はてな編)

Curiosity is the most powerful thing you own.

輸入自動車雑誌をなんとかしたい件

雑記

 GW最終日の今日、愛車を車検に出すにあたり改めて思い至ったのですが、私は車が大好きです。そのきっかけは小学生の頃のスーパーカー消しゴムと中学時代に技術家庭で作成したDOHCエンジンの機構模型あたりと記憶しています。別に、だからといって自動車のメカニックを志向するでもなく、就職先に自動車メーカーを希望するでもなく、単に乗り手として楽しむことに終始しています。これまで、シビック、プレリュード、シボレー、アルファロメオと乗り継いできて現在はアウディです。

 車が好きな割には技術的な部分に入り込むこともなく、メカに求めるのはあくまで安定性というタイプ。だから、空冷ワーゲンとかの旧車へのこだわり、ローダウンとか土足厳禁的な友達と距離が開く可能性がある方面に走るでもない「たんに運転が好きな人」という部類に入ります。

 自動車メーカーのセグメンテーションで「単なる運転好き。学生時代はよろこんでアッシーも経験しているが、二種運転免許を目指すような運転人生は選んでいない40代男性」とかいうペルソナがあるのかどうかしりませんが、あえて描くならそういうタイプです。

自動車好き或いは運転好き(な私)はどこで情報を取るか

これ、考えてみました。私の個人的な純粋想起Top 3はこんな感じです。

  1. YouYube
  2. 中古車情報サイト
  3. メーカーページ
  4. 海外のモーターショーのページ
  5. 海外の自動車雑誌やリーク系のメディア

 まず、YouTubeは、ドライブレコーダーのバカ映像から、新しい道路や酷道の実走、レビュー動画などバラエティ豊富です。別の趣味の飛行機動画を見ている流れでGoogle様に推奨されたりしてしまうセレンディピティ(意味違うか)も楽しんでいます。

 中古車情報は、世の中の売れ筋とか相場観を見たりするほか、各販売の個性(掲載写真の丁寧さとか)を見たりしています。

 メーカーページは、気になるメーカーを不定期に巡回している感じ。愛車のアウディのサイトはあまりリッチでは無く、この点は競合のメルセデスはもちろん、車格的には別市場かもしれませんがプジョーシトロエンなんかに比べると劣っている印象。ぜひとも挽回していただきたいところ。

 これらに加えて、海外のモーターショー系やリーク系のページを見て2-3年内に市場に投入されるかもしれないモデルを見ては「どうしようかなぁ」とか盛り上がっています。盛り上がったところでどうする術もないようなモデルの話が多いのですが。

 

あれ、雑誌がない。

 趣味の世界の情報源といえばやはり雑誌の持つ専門性は今でもそれなり、と期待したいのですが、Webの情報スピードと拡散力に押しやられて苦戦している模様。ということで社団法人日本雑誌協会に掲載されている発行部数のデータからカテゴリごとにいくつかピックアップしてみたのが以下のグラフ。媒体名の後に"*(アスタリスク)"がついているものは、印刷証明つきですが、無いものはあくまで媒体社公称部数です。

 本来であればABC協会のデータを当たりたいのですが、あちらはケチくさいので、媒体社と広告主と広告会社の信頼関係の為に存在しているので、このあたりのデータを気軽に公開していません。なので止む無し。いずれにしても証明つきとそうでないものが混在しているので、正しい比較になっていませんが雰囲気つかんでいただくには役立つかと。(ちなみに2015年10-12月のデータです)

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 私のような外車を好んで乗るようなセグメントにとっては、輸入車情報カテゴリの雑誌が対象になるのですが、新車情報の雑誌はこんなところ

 上のグラフで果敢にも部数を公表しているロッソとES4というのはどちらも知りませんでした。LE VOLANTとMOTOR MAGAZINEはよく買うのですが、5~7万部って実売7掛けとしたらとてもじゃないがビジネスにならないレベルじゃなかろうかと。そんな自動車関連ではベストカーが他の趣味カテゴリと比較しても圧倒的。

 私、この雑誌を一度も買ったことが無いので、なんでそんなに売れているのかをWikiで調べて納得しました。

ベストカー - Wikipedia

他誌が、出力などのスペックの紹介・乗り心地・装備などのハード面の評価を主軸にしているのに対し、自動車とは直接的な関係が無い記事が多く、メーカー目線ではなくユーザー目線で誌面が構成されていることが特徴である。 

 これですよ。ま、Wikiなんで中身は誰でも編集出来るので真偽は不明ですが、部数が出ているという事実の前ではそれなりに説得力を持ちます。で、この雑誌の連載陣がバラエティがあって、いわゆる業界外の著名人も執筆しています。こういところを外車情報誌は見習わないと。 

勝手にアドバイスを整理しておくと

  1. 試乗レポートは動画で
     いきなり各論ですが、この試乗レポートってのが旧世代の遺物な感じがしています。内容もカタログとリリースの書き起こしで70%ぐらい埋まっている試乗レポートはいっそ動画にしてしまいましょう。で、YouTubeに集約する。その方がエンジン音とか聞こえていいし、モバイル環境でも見やすい。毎号特集しているので、蓄積すれば検索利便性も高く、そこからのディーラー訪問でメーカーにとっても大事なチャネルになり得るかと。

  2. ネタの変数を増やして掛け算する
     消費者は車のカタログ情報だけが欲しいわけではないので、情報に幅をもたせる。新車のカタログ情報や見た目がさえない自動車評論家の試乗インプレッションをありがたがって拝読するような時代はとっくに終わっています。ここはメーカーも広告主としてもっと言わないとダメな部分。
     例えば高級外車を買うのは経済的に余裕がある層である、と仮定すればそれらのセグメントが関心を寄せる情報を出してみる。自動車メーカー各社のIR分析などがあったら私は面白いと思う。四季報で自動車銘柄の情報を読んでもそこの車の乗り味や定性的な価値なんて四季報側には書けないので、企業の成長性 x そのメーカーの製品戦略、という掛け算なら投資関係者にとって有益なリファレンスになるでしょう。ファイナンシャルデータに対するテクニカルな分析は大して差が出ないと思うけど、その会社の製品が持つ定性的、心理的なバリューなんかはむしろ専門誌に強みがあると思うのですよ。

  3. テストをしよう
     「デジタル活用」というと雑誌の中身をデジタル展開、でも同時に発信すると雑誌が負けるかも、という古い発想は捨てる。そこを気にしてデジタル領域で時代に置いていかれるから雑誌そのものも売れなくなる悪循環なわけです。
     そうではなくて、購入層の興味を引くかもしれない情報はWebで実験してみるとか、どうせメーカーにべったりするなら、メーカーの狙いにもっと寄り添えばいい。
     例えば、LE VOLANTなんかはこの傾向が強いので、MBA(メルセデスBMWAudi)の機関誌として生き残りをかけるのも手。ユーザ向けの情報サイトや会報製作とかも業務領域に取り込めばいいと思う。メーカーが提供するものを車両本体を中心に捉えているのは時代遅れってこと。(5/9 追記 LE VOLANT Boost っていうサイトでそっち方向の気配はしますね。もっと車から離れてもいいと思うけど。 )

  4. 変化する
     自動車雑誌を遍く読んでいる訳ではないので不適切かもしれませんが、自らを「自動車」というカテゴリに置くのであれば、産業としての裾野は50兆円を超える訳*1ですから、もっと色々な切り口があってしかるべき。ベストカーが売れている理由にもある通り、使い手の立場に立ってコンテンツを考えるならば、JAFメートはヒントの宝庫だし。
     また、最近世間を騒がせている三菱自動車やフォルスクワーゲンのメーカー側の品質問題やタカタのリコール問題など紙媒体だからこそ掘り下げる価値のあるネタはいくらでもあります。
     そのあたりは「提灯気味の試乗レポートと広告出稿」みたいな依存関係がある場合メスを入れにくい大人の事情は想像できますが、そんなところに止まっていると本当に廃刊しちゃうぜ、と思います。

 連休最後の夜に、人様の事情やすでに取り組まれているかもしれない活動に対するリサーチもせずに好き勝手に書いてしまいました。すっきりした。明日から仕事なので苛立っているのかもしれませんね。
 そんな私ですが、今、Audi Q7が気になってしょうがないので、今月のLE VOLANTは買ってしまいそうです。

http://www.levolant.jp/img/book_1606.jpg